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語録 136

 ひとはただ神におのれの意志を捧げさえすればよい、といっているジェノアの聖女カタリナの言葉に従うがよい。「神がひとたび人間の意志を所有されるならば、神はその人の中でみずからすべてのことを行ない、彼を完全へと導き給う。」(『幸福論Ⅲ』276頁)
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語録 135

 神の側に立とうと決心するがよい。次には、あなたの個性に合わせてあなたに個人的に下される神の命令に従い給え。そうすれば、一切のものがひとりでに生じ、前よりも大きな力までが与えられる。(『幸福論Ⅲ』275頁)
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語録 134

 それゆえ、あなたはこのような真のキリスト教の生きた化身となるように心掛けるがよい。その他のことはすべてあまり気にかけぬがよい。恐れるな、ただ信ぜよ。つねに善良であれ、そして働け。人生においては勇敢であれ、死にのぞんではよろこばしい希望をいだけ。これこそ、唯一の決して誤算のない人生設計である。(『幸福論Ⅲ』274頁)
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語録 133

 キリストに従うといっても、多くの人たちが多分そう信じているであろうほど、必ずしも単純ではない。というのは、キリストの人間生活は、全くちがった時代の近東の生活であったからだ。この点においても、「文字は人を殺し、霊は人を生かす」(Ⅱコリ3:6)である。また、われわれは「キリストの」十字架を負うて彼に従え、と言われているのではなくて、「われわれ自身の」十字架を負うて従え(マコ8:34)、と言われているのである。(『幸福論Ⅲ』274頁)
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語録 132

 善が喜びを与え、反対に悪はそれを与えないという事実以上に、およそ我々の宗教の真理性を立証するものはあるまい。もし、人間が無条件にその自然の衝動に従うことが正当とされるならば、このようなことは起こりえないであろう。(『幸福論Ⅲ』271頁)
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語録 131

 神の意志に従った行ないの最も明らかな結果は、つねにそのために生ずる喜びである。(『幸福論Ⅲ』271頁)
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語録 130

 実際、たえず善い行いをすることによって神との結びつきが堅固になったときに、まったくひとりでに心眼が開かれ、同じ人間仲間の心の底を見とおし、神に敵意をいだく、したがって有害な一切のものに対する極めて確実な警告を受けることができる。そうなると、もはや思い違いをすることもなく、またひどく欺かれることも絶対になくなる。もっともそのような炯眼は、それと同時に、何か少しでもよい点を持つすべてのものを許そうという忍耐力か、あるいは万事に耐えやすくする同情心かが備わっていなければ、危険な性質にさえなるであろう。(『幸福論Ⅲ』267頁)
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語録 129

 聖書の言葉の意味がよく分からなかったり、個々の場合に神の意志が何であるか、またあなたの真の幸福が何であるかについて、内的確信が得られないことがあったら、いつも何かの「障害物」がじゃまをしているのだと、初めから決めてかかってよろしい。それを探し出して断固としてとり除き給え。それによってあなたの必要とするすべての事が明らかに分って来るだろう。これは古代および近代のいかなる神託にもまさるものである。(『幸福論Ⅲ』263頁)
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語録 128

 キリストの場合、非常に好感をいだかせるのは、キリスト自身も弟子たちも、あらゆるあわただしい布教ぶりから完全に免れていたことであり、また、すべての「はなばなしい登場」、「ひとに知られること」、「伝道旅行」、「大がかりな活動」、その他こうした魂を毒する言葉でいい表される一切のものをことごとく拒絶したことである。しかもキリストの示された業は片隅にかくされたままにはならず、他のいかなる事柄にもまして世界中を満たすことになった。これは神の配慮によるのである―みずからそのために配慮することのない人々に代って。(『幸福論Ⅲ』258頁)
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語録 127

 今日では、神を信ずるのは、ただ神を愛し、神の愛を実感する者だけである。この愛の実感のみは決してまぼろしでなく、この世に存する一切のもののうち最も確実なものである。いつか諸君が、神の霊そのものに促されて、誠実に「主よ、わたしはすべてにまさってあなたを愛します」といえる日が来たら、その時、諸君はこの人生の目的を達したのであり、いかなる永遠もこれにまさるものを与えることはできないであろう。その時こそ、「神とともにあること」が実現するのだ。(『幸福論Ⅲ』254頁)
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