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語録 113

 神に身を委ねる人々に、神は普通の意味での幸福を、したがって富や名誉やあらゆる種類の享楽を、保証するものではない。もっとも、現世の生活での最上の宝についても、自分の力や、他人の助力や、もしくは何らかの財産などに頼るよりも、神とともにあり、神に守られているほうが、よりよい結果がえられるものではあるが。しかし神はこの人々に、はるかに信頼でき、かつ満足をあたえるような幸福を授け、なおその上に、この幸福が来世までも続くものだという希望をも賜わるのである。(『幸福論Ⅲ』120頁)
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