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語録 130

 実際、たえず善い行いをすることによって神との結びつきが堅固になったときに、まったくひとりでに心眼が開かれ、同じ人間仲間の心の底を見とおし、神に敵意をいだく、したがって有害な一切のものに対する極めて確実な警告を受けることができる。そうなると、もはや思い違いをすることもなく、またひどく欺かれることも絶対になくなる。もっともそのような炯眼は、それと同時に、何か少しでもよい点を持つすべてのものを許そうという忍耐力か、あるいは万事に耐えやすくする同情心かが備わっていなければ、危険な性質にさえなるであろう。(『幸福論Ⅲ』267頁)
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