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語録 21

 昔から哲学とか神学とか呼ばれてきたすべてのものが、ただ真実めいた言葉をならべたてるだけで、本当にみすぼらしいものに思われることがよくある。というのも、それらは表現しようとする事柄の真の根底にまでは達し得ないからだ。ところが、この人間的知識の暗闇の空に、このような記述の一切の企ての彼方にある、偉大で真実な神についての、われわれの生活から得た経験的事実が、さながら、あらゆる人間的解釈をこえて崇高な、永遠にして揺るぎない真理の星のように、燦然と輝くのである。こういう経験からのみ、確固とした信仰が生れるのであるが、しかしまた深い神秘主義も生じる。こういうものは、この体験を持たない人には正しく理解されないものであり、他の人びとにとっては、これは*「愚かごと」であるが、われわれにとってはまさに「神の力」なのである。*Ⅰコリ1:18 (『眠られぬ夜のためにⅠ』132頁)
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