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語録 137

 「解き放ち」とそれにつづく「恵み」の状態は、すっかり神学ぬきに誰にも分りやすく言えば、われわれにとって悪をなすよりも善をなすほうがしだいに容易になることである。ところが、以前、自然のままの状態、もしくは「原罪」の状態のときには、その逆であった。誰も思いあやまるはずのないこの変化を、自分のうちにはっきり実感した者は、「解き放たれた者」、あるいは「救われた者」であり、神学者が「罪の赦し」と呼んでいるものをも、同時に与えられる。(『幸福論Ⅲ』277頁)
  キリストの死による至幸(さち)は、
  筆にも口にも尽くしがたい。
  滅びの力はなおもはたらけど、
  あなたはその支配を免れた。
  始祖より伝わる罪のくびき、
  呪いと負い目から解き放たれた。
  キリストの流せし血による義は、
  うち勝つ力をあなたに与える。

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