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語録 83

 死が恐ろしいものと思われるのは、元来、それが新しいもの、慣れないものであり、特にそのあとに続くものが未知のものだからである。しかし、この肉体をば、しだいに増してゆくその衰弱とともに、捨て去ることができるのは、自分の永生を信じる霊的な人間にとっては、決して不愉快なものであるはずがない。死の意味するところは、この世よりもずっと恵まれた条件のもとで、これまで重ねてきたすべての経験にもとづいて、人生をもう一度はじめてもよいということである。しかも、その上、今の社会よりもはるかにすぐれた社会において、である。そうだとすれば、なぜ死を恐れるのだろうか。(『眠られぬ夜のためにⅡ』248頁)※マイ・コメント:なんだか輪廻転生に似ているね。
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