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語録 78

 神への願いはしばしばすぐには聞き入れられないか、あるいは、聞き入れられたことが、すぐ我々に知らされるとは限らない。神の僕の中に数えられうる人びとには、その辛抱づよい祈願がかならず、おそかれ早やかれ、そして彼らにとって最もよい方法で、聞き届けられるという十分な確信を、我々は持ちつづくべきであろう。そうすれば、神はさしあたり我々を慰めるために、しばしば使者をお遣わしになる。それはたいてい普通の人間であるが、かならず適当な時期にやって来る。しかも、時としては、その人自身が忠言や助力や、祈願が聞かれると言う確信を、我々から与えてもらうためだったりする。あなたが、もはや自分の力を信じることなく、つねに神の力を信じることができるようになったら、そのとき、あなたはすべてのことにおいて勝利を手中に収めているのである。なおその上、あなたは艱難をよろこぶ境地にまで達することができる。しかし、これはきわめて高い段階なのである。(『眠られぬ夜のためにⅡ』216頁)
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