語録 59
神に導かれる人たちの一つの特色は、彼らが学ばねばならぬ幾多の事柄を、夢のなかでも体験し、知りうることである。これによって彼らは、現実の生活と同じような感銘を受け、この人生経験を、たいていの場合その警告を、ほとんど現実の体験と同様に、よく記憶にとどめておくことができる。神の導きは、まことにかすかな、かつ微妙な多くの暗示から成り立っており、人が即座にそれに聴き従うならば、非常におだやかな導きである。だが、すぐに従わなければ、警告はいくぶん厳しいものとなってくる。(『眠られぬ夜のためにⅡ』67頁)