ひとはこの霊をばその現実のはたらきにおいて経験することが可能である――また元来、それは経験するよりほかはないものである。そして、この霊が、かつてそのような経験を持った人々に対して、霊自身の存在とその接近とを否みがたい明白さをもって示現する方法こそが、あの比類を絶した幸福感なのである。この幸福感は、このように神の近くにあることと不可分であり、したがって、その実感は現世において当然感得せられるばかりでなく、まさに神の存在の最上の証明として欠くことのできないものである。(『幸福論Ⅲ』23頁)
2022-12-26 11:42
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0